台本制作時に気を付けておきたいこと

アイシーエスで台本制作時に気を付けていることを箇条書きでまとめています。

作品の方向性や性格によってはこの通りである必要はありませんし、これが絶対の基準ではありません。自由な創作を楽しむのが基本でこれができないのであれば作るべきではありません。(商業作品であれば話は別です。)

特に音声作品は多くの方に助けて頂きながらの制作になります。制作にあたっては以下の点に留意したほうがいいでしょう。

  • 自分に失礼にならないように
    • その作品でやりたいことは何か
      作品制作で自分がやりたいことは何かを明確にすべきです。それが「このセリフを言わせたい(言いたい)!」だけでも足りえます。
    • その作品で言いたいことはあるか
      これは必須ではありませんが、作品全体を通して自分の思っていることを伝えていくべきだと思います。中身は社会への風刺でも自分の身の回りの話でも何でもいいです。
      せっかく世の中に見せるものですから、自分が言いたいことは盛り込んでいきましょう。ただし登場人物の性格や話し方を極端に逸脱するようではいけません。
  • 声優さんに失礼にならないように
    • ワード数に極端な偏りはないか
      言い換えれば全キャラが必要なところで話しているかということですが、声優選考などを行った後に出てきた台本でセリフ1つだけではあまりに残念ですので、それなりの分量を割り当てておいたほうがいいでしょう。
    • セリフに変な意図がないか
      そのセリフが特に「狙っている」場合を除いて、第三者からおかしいなと思われるセリフがあると、トータルでの完成度が高くても結局は作品(作者やキャスト)の品位を問われてしまいます。
      特に全年齢向け作品制作の時、収録でNGが出てしまう場合もあります。
      言葉選びは慎重かつ大胆に行っていきましょう。
  • リスナーさんに失礼にならないように
    • 地の文をできるだけ使わない
      どうしても必要な場面を除いて、説明的な文面をできる限り複数の登場人物のセリフで補うようにすると、それが自然な会話につながり不自然さが消えていきます。積極的に置き換えていきましょう。こうすることで必要な場面でモノローグを有効に使う事ができます。
    • 広く理解できるモノになっているか
      リスナーさんは制作の動機や意図をわからずに作品に触れるわけですから、うわべだけでもそれなりに理解できるものである必要があります。自分の世界を構築して表現することは大切ですが、全く知らない第三者から見てどうかを意識しておくことは大切です。